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メキシコは“ベリー”デリシャスな国 メキシコ

2018年5月11日(金)10:00

(Mexico/メキシコ)

世界中の農業・食品産業においてベリーと名のつく果物の生産は、絶えず成長をし続けています。その理由は、ベリーが、栄養価が高く風味が豊かであるということに加え、他の農産物に比べて海外市場での価格が高いということにあり、メキシコ国内におけるベリー生産量もまた増加しています。
 
2013年にメキシコの農牧林漁業省が開催したイベントでは、技術イノベーションの保護、遺伝子改良、著作権侵害対策などのために農産物の植物品種保護法と知的財産法の更新に同意を得ました。土壌の改良に加えて種の改良、インフラ、温室の確保など地元で農産物の成長を促進させるためのあらゆる要素の重要性に言及しました。
 
メキシコ国内にあるベリーの生産地はその多くが、元々サトウキビとトウモロコシ畑でした。しかし、ベリーは生産者にとって何倍も利益になるため、多くの生産者がベリー農家に転向したのです。2015年、サトウキビ生産者に支払われた1トンあたりのサトウキビの平均価格は481ペソであったのに対してブラックベリーは30,523ペソでした。現在ブラックベリーとイチゴの生産量で国内最高を誇るミチョアカン州のほぼ10,000ヘクタールにおよぶ農地は、かつてサトウキビ畑だったのです。
 
メキシコでは、近年、ベリー産業が経済に及ぼす影響力を強めています。全種類のベリー(イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリー)を生産する州は、ミチョアカン州、バハ・カリフォルニア州、メキシコ連邦区です。Bank of Mexicoのデータによると、ベリーの収穫時には、国内で300,000の雇用が創出されます。2003年には、その生産額は農作物の総生産額の0.9%であったのに対し、2014年には3.1%を占めるまでに至りました。メキシコのベリー輸出総額は、2008年から2015年の間、年間平均17%の増加を示しました。ベリー系の果物の輸出は急速に伸び、2015年には15億USドルに達し、アボカド輸出総額の18億USドルに大きく近付きました。メキシコからのイチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリーの出荷量は、2010年から142%増加し、未来の輸出量予測は確実ではないものの、専門家によるとこれらの果物を販売する際に使用される酸化防止剤の国際的需要が大幅に高まるであろうとのことです。赤い果実は国の輸出利益の第三位を占めており、メキシコは年間169,500トンを生産し、これは世界でみると年間357,000トンを生産するアメリカに次ぐ第四位となります。メキシコ経済省のデータによると、2014年、メキシコベリーの主な輸出先であったアメリカへの輸出量は、ベリーの総輸出量の95.2%を占め10億8720万ドルに値したとのことでした。イチゴは、ジャムや冷凍イチゴなども含め、その膨大な生産量から、ベリーの中でも最も重要とされています。その万能性が果物の価値を高めるのです。イチゴの生産は一年中行われるのですが、4月から7月が最も出荷量の多い時期であり、8月から10月にかけては著しく減少します。よって、年の後半は海外からの輸入品で需要を補うため、イチゴの価格は高騰します。
 
メキシコは、農業分野に非常に強く、レモン生産量では世界第二位で3億7千万ドルの輸出利益、マンゴ生産量では世界第五位で2億1,400万ドルの輸出利益、パパイヤ生産量でも世界第五位で約8千万ドルの輸出利益を上げています。これらの果物によってすでに市場は確立されています。日本やアメリカで需要の高いブルーベリーは、大きなチャンスにつながります。中国市場での需要は確実と言えるでしょう。
 
メキシコの“ベリー”
AOTSメキシコシティ同窓会報告
 
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