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メキシコのグリーンゴールド「アボカド」 メキシコ

2018年1月26日(金)10:00

(Mexico/メキシコ)

2016年メキシコの農産物・食品の輸出額は289億6700万ドルに達し、石油産業による収益の180億ドル、または観光事業による収益の1957万1000ドルを大幅に上回りました。

主な輸出農産物・食品は、ビール、トマト、アボカド、畜牛、牛肉、テキーラの順に多く、これらが総利益の3分の1以上(34.4%)を占めています。とりわけ、アボカド栽培は国にとっても重要な財源となります。メキシコで生産される164万4000トンのアボカドは、世界生産量の34%以上を占め、栽培と輸出において世界のリーダーになっています。メキシコの後にはドミニカ共和国が続き、年間生産量は38万7546トンです。メキシコが、160カ国以上もの国々を相手に、アボカドや他製品の輸出を行うことが出来ているのは、生産者が輸出相手国ごとに課せられている安全衛生基準を満たしているためです。

アボカドは、メキシコ中部および東部の高地やグアテマラ共和国の高地を原産地とする果物です。暖かい地域で育ち、アボカドという名前は、枝に果実が垂れ下がった形から、ナワトル語(メキシコ先住民の言葉)で睾丸を意味するahuácatlに由来すると言われています。世界60カ国以上で、少なくとも500品種のアボカドが生産されており、メキシコでは、最も人気の高い3品種:ハス種、クリオージョ種、フェルテ種が生産されています。

アボカドの木は良質で、オイル、ローション、石鹸、クリーム、ヘアシャンプーにも使われており、産業にとっても有益なため、木の利用も欠かせません。収穫量は、9月下旬と2月初旬にピークを迎えます。メキシコ国内の農作物のうち84.9%が国内収穫量第一位のミチョアカン州で生産されており、10万人以上の雇用が創出され、100万トン以上のアボカドが生産されています。さらに、アボカド栽培は、メキシコ共和国内の州の農村部や準都市部など大部分に膨大な経済利益をもたらしています。“グリーンゴールド”として知られるメキシコのアボカドは、北アメリカやヨーロッパからアジアまで世界34カ国で消費されています。

近年、世界中でアボカドの需要が急増しており、増産が行われています。この果実は、外貨収入を生み出し、メキシコに好機をもたらしました。2016年、メキシコ経済大臣が発表したデータによると、昨年は100万トン以上のアボカドが国外に輸出され、22億2700万ドル以上の収益をもたらしました。メキシコ国内での高値にも関わらず、2016年に需要は増加し続け、ハス種で最高1.44ドル、オーガニックで約2ドルという最高価格をつけました。Hass Avocado Board(ハスアボカド委員会)によると、今年上旬、従来のハス種には0.94ドルの小売価格がつき、オーガニックアボカドは1.37ドルでした。

1914年以来、アボカドはメキシコの輸出量を確実に押し上げています。2000年のアボカドの輸出総額は7,370万ドルに達し、ここ6年間、輸出量は年間平均22.8%の伸び率を示しています。

アボカドの輸出総額(百万ドル)
Mexican avocado
参考:Bank of Mexico

メキシコが海外へ向けて販売する10個のアボカドのうち、8個はアメリカ市場に行くと推測されています。これは、2017年にアメリカで行われたスーパー・ボウルのためだけに10万トンのアボカドが輸出されたという事実に基づいています。事実、アボカドが輸出されている主要相手国10カ国のうち8カ国では、この果実の需要が増加しています。具体的には、オランダで284%増、スペインで141%増、 香港で113%増、加えて日本とカナダで其々146%と145%の増加となりました。

アボカドは、世界中の人々の舌を唸らせるだけでなく、自然環境への影響も少なく、産業発展にとって欠かせない外貨を獲得する収入源です。この勢いは、今後も輸出量の増加のみならず、市場の幅を拡大し、アルゼンチン、ノルウェー、リトアニア、ポーランド、コロンビアなど様々な国々へと拡大していくことが期待されています。
 
Mexican avocado
AOTSメキシコシティ同窓会報告
 
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