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メキシコの自動車産業 メキシコ

2018年3月30日(金)10:00

(Mexico/メキシコ)

30年前、メキシコでは海外で生産された自動車部品を使い組立工程のみを行っていましたが、現在では、部品の少なくとも60パーセント以上がメキシコ国内で製造されるようになりました。メキシコの自動車産業は、近年大変興味深い成長を遂げてきました。2011年現在、大型車の生産量は136,678台、小型車については300万台という歴史的記録を打ち上げ、2008年のリーマンショックによる影響からの回復の兆しが見られました。

ここ数年、メキシコ自動車産業では変化が起こっています。(部品を輸入して完成品を輸出する)マキラドーラ生産から、徐々に特定のニッチな自動車技術の開発に移行してきたのです。現在メキシコは世界第7位の自動車生産国ですが、2020年までには韓国を抜いて第5位になるといわれています。自動車産業は国内総生産の6パーセント、製造業の18パーセントを占め、年間520億USドル以上の外貨を稼ぎ、さらに約90万人の雇用を創出しています。ある予測によると、2018年には生産量が400万台に達し、2020年までには500万台を超えると予想されています。これらの指標によると、現在メキシコは世界第4位の小型車輸出国となっています。さらに、近年のメキシコへの直接投資の大部分は、自動車産業への投資が占めています。

小型車を製造している会社は、メキシコ国内11州に18の生産拠点を有しています。そこでは、組立、外装から、自動車やエンジンの鋳造やプレス加工まで行っています。現在では、48車種以上の自動車や軽トラックがメキシコ国内で製造されるようになりました。大型車両については、OEM企業が組立てからプレス加工、ボディ製造等を含む様々な工程を行い、広範囲なモデルを製造できるようになり、国内や輸出市場の需要に応えています。現在では、商業用車両製造企業11社、エンジン製造企業2社のOEM企業が、メキシコに工場を有しています。

メキシコ自動車産業は、大きく3つの地域で発展しています:
Mexico/メキシコ中央部―20世紀前半に初めて産業が発展した地域。
バジオ地域と呼ばれるメキシコ北部中央/西-アグアカリエンテス州、ハリスコ州、グアナフアト州、ケレタロ州、及びサン・フアン・デ・リオの南東部を含む地域で、現地企業や多国籍企業が進出する重要な産業回廊となっている。2008年のリーマンショック以降、大きく成長している。
メキシコ北部-1970、80年代の自動車関連の法令施行後に発展した地域で、モンテレイ-サルティーヨ経済回廊あり。国内で生産される自動車部品の約30パーセントがこれら地域で生産されています。さらに、北アメリカ最大級の2つの商用車組立工場が同地域に集中しています。

自動車及び自動車部品産業は、ジェネラル・モーターズ、フォード、クライスラー、フォルクスワーゲン、日産、ホンダ、BMW、トヨタ、ボルボ、メルセデス・ベンツなどの世界の主要メーカーの存在により、発展を遂げてきました。納入期日に間に合わせるために、多くのサプライヤーがこうしたメキシコにある主要メーカーの工場周辺に進出をしています。メキシコの(高い)自動車生産品質により、様々なOEM企業が、異なる販売地域向けの唯一の生産拠点として、メキシコを選ぶようになりました。これにより、国内の組立工場でも高級車生産のために適した環境が整えられてきました。過去4年のうち、1200億USドルものお金が自動車産業に投資されてきました。これには、10ヶ所の自動車工場の新規建設費が含まれます。5つは、アウディ、BMW、KIA、ダイムラー、トヨタの新ブランド用、他の5つはすでに市場に投入された既存ブランドの工場です。

サプライチェーンについては、中小企業にとって、2次サプライヤーとして参入する大きな機会となっており、製造で投入される原材料・部品等の90パーセントが国内生産となっています。一方、加工機械の74パーセントは輸入に頼っています。最も需要のある工程は、金型製造、プレス加工、鋳造、鍛造、機械加工、プラスチック成型、金型、器具などです。

2017年10月、小型車の生産量は合計で365,111台と記録を塗り替えました。生産予測では、今後5年間のうちに510万台の自動車が生産されるといわれていますが、インフラ、物流、サプライチェーンの整備など、同産業が乗り越えるべき課題も多く存在しています。
 
Mexico
AOTSメキシコシティ同窓会報告
 
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