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世界のブラックゴールド メキシコ

2018年4月6日(金)10:00

(Mexico/メキシコ)

現在、石油は世界で最も多く利用されている化石燃料であり、世界中全ての国の経済にとって価値あるものであるため、俗に“ブラックゴールド”と呼ばれています。メキシコでは、消費される一次エネルギーの88%が石油からつくられています。つくられたエネルギーは、日常の様々な場面で利用されています。発電のための主なエネルギー源であり、また、交通や産業のための燃料が生産されています。さらには、繊維、医薬品、プラスチック製品等様々な製品の原料にもなっています。
 
20世紀後半以降、この天然資源は井戸から採掘された後、直接石油タンカーに積み込まれ海外へ輸出されてきました。(現在、メキシコには8,022の石油採掘用井戸が存在しています。)輸出用タンカーに積み込まれない原油は、国内供給用の六つの製油所の一つに輸送され、原油に含まれる異なる種類の炭化水素を、用途別に分離精製していきます。
 
分離成分表製油所では、石油はまず蒸留装置と呼ばれる細長い形状の鉄塔に移され、異なる炭化水素を密度の違いを利用して分離していきます。石油から抽出されたナフサの一部は、石油化学産業で利用され、様々な製品に形を変えます。例えば、アセトアルデヒド、アクリロニトリル、エチルアルコール又はエタノール、アンモニア、二酸化炭素、クメン、ジクロロエタン、エチレンオキシド、パラキシレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、トルエンなどが挙げられます。
 



分離成分表(軽いものが浮上し重いものが残留)  

メキシコでは、Petróleos Mexicanos(PEMEX/ペメックス)社という準国営企業が国内の石油・ガス採掘の責任を負っています。ペメックスは、80年以上に渡り直接及び間接雇用を創出し、メキシコ経済・社会開発において大変重要な役割を果たしています。石油輸出収入は、国の総収入の10%にあたります。2017年、ガソリンの販売高は2.8パーセント、軽油の販売高は3.1パーセント減少しました。一方で、輸出高については、海外への石油販売量が7.6パーセント減少したにもかかわらず、原油価格の高騰により輸出高は4.3パーセント上昇しました。2017年第二四半期には、ペメックスは18億USドルの純利益を計上しています。
 
メキシコは、石油、石油化学製品、天然ガスを輸出しています。中でも、ガソリン、液化ガス、プロパンが上位3製品となっています。メキシコは、世界第11位の石油輸出国で、一日当たり285万バレルを輸出しています。最近、新たに大規模油田が発見されたこともあり、将来の見通しは明るいといえるでしょう。
 
メキシコメキシコ
AOTSメキシコシティ同窓会報告
 
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