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巨額な投資の波を享受しているベトナムの企業合併・買収(M&A)市場 ベトナム

2016年11月7日(月)11:00

(Vietnam/ベトナム)

長年の遅れを経て、ベトナムのM&A市場は最近、激化してきています。2014年には総額約43億ドル(※1)でしたが、2015年には約52億ドル規模(※2)へと大きく成長しています。これは多くの巨額な金額が様々な産業において取引が行われた結果として生じています。2016年の最初の7ヶ月間では、約30億ドル以上(※2)の価値相当の取引が行われ、昨年の同じ時期と比べて28%増加しています。

収入やGDP、人口、中産階級の増加や、更なる都市化の見込みがこのM&A市場、特に消費者市場への機会をもたらし続けています。たとえば、VCSJ社 (Viet Capital Securities Joint Stock Company)とMAFチーム(the Institute of Mergers, Acquisitions and Alliancesやベトナム国家大学ハノイ校からの専門家を含む)による最新の研究によると、海外や国内の投資家に魅力的であると思われる注目すべき分野は、消費財業界、食品・飲料業界、小売業界、物流業界、不動産業界、IT業界、そしてe-コマース業界とのことです。政府は、汚職の一掃、国有企業の出資の分散、外国資本の拡大に向けた道を切り開くための取り組みを、大いに行っています。これに関し、銀行・金融サービス分野、エネルギー分野、薬剤分野や運輸分野など外国資本制限がある産業においてはうまく行きそうで、更なる成長が見込まれています。活気のあるM&Aビジネスの全貌は、今後も確実に加速し、2014年から2018年の期間においては200億ドル(※2)に達すると予測されています。

この前向きな流れにも関わらず、投資家はなかなか進まない国有企業の出資分散化プロセス、経営状態や分散化される企業における事業計画のデータや透明性の欠如、さらに法体制の向上や法の執行などを含む、残存している課題について警戒しています。KPMG社によって行われた調査によると、取引を行った回答者の大部分は、未熟な事業計画や政策が不明確であるために、査定や適正評価面での複数の試みによって利益が生じていくことを当てにしているようです。ベトナムでの実施段階が長引いていることや、取り決めにかかる時期が6ヶ月から1年であることによる失望感により、投資家が取引に合意するには辛抱と理解が必要であると信じられています。
 

巨額な投資の波を享受しているベトナムの企業合併・買収(M&A)市場

 
時価総額でベトナム最大の銀行であるVietcombankは、2016年8月にシンガポール政府投資公社(GIC)と株取得取引を取り決めています。
 


HIDA・AOTSベトナム同窓会報告


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