同窓会・海外事務所レポート

ヤンゴン事務所レポート「ミャンマー縫製業と日本のつながり」 ミャンマー

2016年2月17日(水)13:05

(ミャンマー)

 縫製業を中心とする繊維産業はミャンマーにおける主要産業である。現地業界団体のミャンマー縫製業協会(MGMA)によると、2015年の縫製品の輸出額は約20億USドルと3年前の2倍以上に増加しており、国内330以上の縫製工場で約24万人の雇用を産み出している。
 先日ヤンゴン近郊のシュエ・ピー・ター工業団地にある縫製工場を訪問し、オーナーのKhine Khine Nwe氏から自身の工場の現状と今後について話を伺った。彼女は縫製工場の経営者以外にも、ミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)やHIDA帰国研修生が組織するミャンマーHIDA同窓会(MHAA)の役員の肩書を持つ。
 Khine Khine Nwe氏の工場では約4年前より日本の大手繊維メーカーからのオーダーのみを扱い、CMP(*)によりジャケットやズボンなどを生産している。同工場は1994年に創業し、当初は主に米国や欧州向けの製品を生産していた。ところが、2003年の米国の経済制裁によりミャンマー製品の米国への輸入が全面禁止となり、彼女の工場は大打撃を受けた。その後しばらく困難な時期が続いたというが、それを救ったのが日本からの技術支援及び日本企業からの発注であったという。「私の工場では今後も日本からのオーダーを中心に扱うという方針を変えるつもりはない。確かに日本のオーダーは要求される品質が厳しく、欧米に比べて量も少ない。しかし(経済制裁で)困難な時期を助けてくれた恩義を忘れるわけにはいかない。現在の発注元とは非常に良い信頼関係が構築できているので、これからもそういった良好な関係を大切にしてビジネスをしていきたい。」と彼女は言う。
 近年日本からの投資が急激に増えているミャンマー。中長期的な視点をもってしっかりとビジネスを展開していく上では、彼女のような親日的産業人とのネットワークがあるかどうかは重要な要素の1つになってくるであろう。
 
*CMP: 「Cutting(裁断),Making(縫製), Packing(包装)」の略。顧客側が原材料選定・調達を負担する委託加工貿易を指す。
h6knvx3p4pbbukpd3nna-13477aac.jpg

海外ビジネスサポートサービス

  • 海外情報配信サービス
  • GHC海外インターンシップ
  • 国際カンファレンス・セミナー
  • 海外ビジネスマッチング
  • 海外市場調査
  • にほんごe-ラーニング

世界に広がるAOTS帰国研修生ネットワーク

海外産業人材育成協会(AOTS)が培ってきた50年以上の研修事業を通じて、43か国と同窓会ネットワークを構築してきました。

各国の同窓会メンバーは製造業を中心とした企業経営者・管理者、相手国政府・公的機関の有力者や技術者で構成されています。この信頼性の高いネットワークを通じて、工業部門を中心とした調査やパートナー企業探しが可能です。

ものづくりと海外をつなぐ

GIJメールマガジン

海外情報や、AOTSプログラム等、情報をご提供します。

  • 無料メールマガジン お申し込みはこちら
  • お問い合わせはこちらから

新着情報

新着ニュースを掲載しております。

more